3〜4日前の東京新聞に”大井競馬場などで使用されている「砂」がピンチ”とかいう記事がありました。
なんでも、産地の六ヶ所村の採取地が既に限界近くで、あと5年程度しか採取できないらしいです。
ナイターの開催に伴って導入された今の砂は、光を反射して見栄えも良い上にクッション性に優れていて尚且つ潰れづらいということで、代替の品も簡単に見つかりそうも無いらしい。
そこで、困った競馬組合ではアメリカの一部競馬場で使われている”ポリトラック”素材の導入を検討しているらしいです。なんでも、小林分場では既にこのポリトラック素材を路盤にした調教用の坂路を建設中でこの秋にも使用開始とか。この結果を踏まえて大井のレースコースもポリトラックを導入するんでしょうか・・・?
人工素材の上でやる競馬ってどんなもんなんでしょうかねぇ・・・。心情的にはあんまり賛成じゃないのですが、メンテのコストが現状より安いとか、馬の脚にも優しいとか、良い点もあるようです。
ま、これ以上馬場について何か書くほど詳しくないので、馬場の話が出たついでに、撮りためていたものの公開するタイミングを逃していた各競馬場の「馬場ならし車」(←正式名称知らん)の写真でもご覧下さい。
まずはばんえい競馬。当時まだ開催していた岩見沢競馬場にて、バックヤードツアーの際に撮影。
トラクター業界の雄、世界のジョンディア。ジョンディア社製のトラクター(2004年撮影)。
この爪であのコースを整地します。ちなみにコース中の坂になっている障害部分はアタッチメントを持ち上げて通過するのみで、この爪で整地はしません。
次は大井競馬場。
上はお馴染みのウニモグ(2006年撮影)。下は最近導入されたトラクター。メーカーは”世界のジョンディア”。(2008年撮影)
次は水沢競馬場。
井関農機のトラクターを使用(2004年撮影)。
次は金沢競馬場。
フォードのトラクターとウニモグ(2004年撮影)。ウニモグは結構年代モノ?
次は今は廃止されてしまった宇都宮競馬場。
ウニモグを使用していました(2004年撮影)。このうちの一台は後にオークションに出品され、ウニモグマニアの方が落札したと聞いております。
次は浦和競馬場。
2006年当時はトヨタ・ランドクルーザーの70系が使われていました。排ガス規制で都市部では70系の登録が出来なくなってしまいましたが、青いほうはナンバー無しで場内専用のようなので今も使われているのでしょうか。
次は東京競馬場。
さすがはJRA、新しいウニモグの3頭出しです。2007年ごろの撮影かな?
次は川崎競馬場。
2004年当時はウニモグ、日産・サファリ、フォードのトラクターの揃い踏み。ウニモグに「よみうりランド」との表記があるのは、川崎競馬場は”株式会社よみうりランド”が所有、管理しているためです(ちなみに船橋競馬場と船橋オートレース場も)。もうひとつちなみに、株式会社よみうりランドが1949年に設立した当時の社名は”株式会社川崎競馬倶楽部”。
次は名古屋競馬場。
2004年当時はランドクルーザー70系とウニモグが活躍。しかし、このウニモグの年代モノぶりは凄い・・・。ノスタルジックヒーローとかワーキングビークルの取材が行っても良さそう。
次は笠松競馬場。
フォードのトラクターが活躍。この写真は2004年の撮影ですが、2009年3月に訪問した際も稼動していました。
次は福山競馬場。
ごく普通のウニモグが活躍(2006年撮影)。
次は高知競馬場。
これはどこにも使われていなかったタイプですねぇ・・・。ベースになってるのは、除雪作業車等のベースにも使われている4輪駆動のヤツかと思われますが、詳細は不明。撮影は2006年。
最後に佐賀競馬場。
カナダの老舗メーカー、マッシーファーガソン社のトラクター(2006年撮影)。
外見は水沢の井関のトラクターとそっくりですので、ひょっとしたら井関はOEM供給を受けているのでしょうか。
とりとめも無く写真を並べてみましたが、いかがなもんでしょうか。陽の目を見ることを待っていた写真を無理やり馬場の話にこじつけて公開してしまいました、すいません。