うまのて雑記帳・うまのて的こころ

淡水小物釣りとB級グルメをメインにグダグダ書いたブログ


※更新停止に伴いコメント欄を停止したら過去のコメントまで読めなくなってしまいました。
たくさんのご意見ご感想ありがとうございました。

★前川國男のデビュー作を見に行った

 
巨大廃墟の話の後に、廃墟になっては困る建物を見に行った話。
 
江戸東京建物園でひときわ目をひき、印象に残る建物といえばなんといっても前川國男邸。
前川國男邸 前川國男邸
 
この前川國男邸を見て以来、すっかり前川國男氏の設計物のファンになってしまった私、今回の旅行で念願(?)の前川國男”メジャーデビュー作”を見てきました。
その建物の名前は「財団法人木村産業研究所」といい、現在は国登録の文化財となっているとか。過日放映されたテレ東の「美の巨人たち」でちらっと映ったのですが、やはりナマで見たいということで青森県弘前の地へ。
 
なぜか弘前には前川國男氏が設計した建物が多いです。木村産業研究所以外にも、青森県弘前中央高校講堂、弘前市役所、弘前市民会館、弘前市立病院、弘前市立博物館、弘前市緑の相談所、弘前市斎場など。やっぱりデビュー作がこの地だったからなんでしょうか。
まずは木村産業研究所以外の建築物から、市役所・市民会館・市立博物館・緑の相談所を見てきました。
 
弘前市内を走る循環バス(1回100円、10分おきに走っているので便利)で市役所前で降車。そして、そこにそびえるは1958年の作品”弘前市役所”。
弘前市役所 弘前市役所
1958年のたてものが未だに、近代化した街の雰囲気に呑まれてない感じが凄いな、と。
 
この市役所から弘前公園の方へ歩くとその中にも”作品”が。
 
これは弘前市民会館(1964年)。
ちょっとアングルが悪いんですが雰囲気だけでも・・・・
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裏側からはこんな感じ
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さっきの市役所のあとにここへ来るとなんだか、同じく前川國男氏設計の東京文化会館周辺を散歩してる気分。
 
この奥には弘前市立博物館(1976年)。
弘前市立博物館 弘前市立博物館
色合いとかエントランスから至る雰囲気は1971年作の埼玉県立博物館に似てます。
 
弘前城を横目にぐるっと歩くと弘前市緑の相談所(1980年)。
弘前市緑の相談所 弘前市緑の相談所
アングルが悪くてすいません・・・全体がうまく収められませんでした。
 
ここまでは弘前公園とその周辺にありますが、木村産業研究所は弘南鉄道中央弘前駅近くにあります。現在は「弘前こぎん研究所」なる民間施設として使用されているようなので遠慮気味にシャッターを押してきました。
 
建物前にはこんな看板が掲げられ、文化財であることをアピール。
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言われなければ昭和7年の設計とは思えないと思うのですが、いかがでしょう。
木村産業研究所
 
個人的には真正面から見た感じや、ガレージ(?)部分の円柱などはいかにも”っぽい”と思うのですが・・・・
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いやぁ、ちょっと駆け足で廻りすぎたかな。おかげで弘前城とか見れなかったし。なんつったって木村産業研究所以外を取材した9月19日は朝6時に秋田を発って、東能代〜川部と五能線完乗、その後弘前から黒石へ行って”津軽百年食堂”でおなじみの「すごう食堂」でメシ食って、そのあと弘前へ戻って建物めぐりと怒涛のスケジュールでした。こんだけスケジュールこなせるということはまだまだ私も若いか?
 
(取材日・2009年9月19日&22日)