うまのて雑記帳・うまのて的こころ

淡水小物釣りとB級グルメをメインにグダグダ書いたブログ


※更新停止に伴いコメント欄を停止したら過去のコメントまで読めなくなってしまいました。
たくさんのご意見ご感想ありがとうございました。

★引退の話、デビューの話

 
中央競馬ではこの時期になると毎年恒例のお別れ話が聞こえてくるわけですが・・・・
 
今年も調教師の引退の報が聞こえてきました。関西では定年による引退で、武邦彦中尾正浜田光正の3師。
武パパってもうそんな年でしたか。中尾正調教師は近年では障害のビッグテースト、ちょっと前だとイブキマイカグラあたりなんかが思い出されます。浜田光正調教師というとビワハヤヒデファレノプシスなんかでしょうが、弟子の石山を乗せ続けたサイコーキララも印象深いです。
そういえば、その石山騎手も今年度限りで騎手免許を返上するとか。落馬による脳挫傷の後遺症でリハビリに努めていましたが、残念ながら引退となったようです。
 
関東では一気に岩城、大和田、沢、田子、中野隆、5人の調教師が引退。しかも、定年じゃなくって”勇退”だそうです。実質的には廃業ということですよね、これ・・・・・。
これに関して気になる記事が。
 
http://www.sanspo.com/keiba/news/090213/kba0902130501003-n1.htmより引用
<引用>

岩城師、調教助手に転身「馬が好き」
 
今回の免許更新で、岩城、大和田、沢、田子、中野隆の5調教師が勇退を表明した。健康上の問題などが主な理由だが、このうち岩城博俊調教師(56)は、3月から和田正道厩舎の調教助手に転身することが明らかになった。
 
「初めてのケースで戸惑っていますが、馬が好きなのでこの世界に残りたいと思いました。経営には失敗しましたが、引き受けてくださった和田先生に感謝しています」
 
開業2年目の97年にはアロハドリームで重賞を2勝したものの、その後は成績不振。廃業という選択肢もあったが「調教師のプライドよりも、馬が好きという気持ちが強い」ため転身への道を模索した。「道しるべと言っては変ですが、こういう選択肢も方法の一つ。調教はずっと乗ってきたので、まだ自信はあります。和田先生に少しでもいい形でお応えしたい」と再スタートへの意気込みを語った。調教に乗り続けてきた岩城師ならではの選択が注目される。

</引用ここまで>
 
いやぁ、岩城師がまさかの調教助手に転身。岩城師はアロハドリーム天皇賞秋に出ようと思ったら、登録忘れてて大目玉、というのが調教師的にインパクトありますが。
この転身、相撲で言うなら部屋を持っていた親方が部屋をたたんで、他の部屋の部屋付きの親方になるようなもの、といえばいいんでしょうか。ま、こういう身の振り方もあるんだなぁ。
 
それにしても、やっぱり馬が集まらないんですかねぇ。厩舎を開業してればメシが喰えたのは昔話、不景気で個人馬主が減っていく一方の昨今、巧い事営業ができて尚且つ実績もあげないと。
下級条件の馬でも、月2回走れれば飼葉代プラスαぐらいにはなるでしょうが、除外除外で使えませんからねぇ。地方競馬では馬が足りなくなって困ってるというのに。
 
さて、その馬が足りない地方競馬。中央の美浦以上に状態は深刻、空き馬房が目立つ所もあるとか。
その対策として、いわゆる「一口クラブ」の馬がデビューするらしいです。
 
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20090211-OHT1T00324.htmより引用。
 
<引用>

地方でも「一口馬主」…シルクHC所有馬今春に道営デビュー
 
クラブ法人シルクホースクラブが、09年度のホッカイドウ競馬で“一口馬主”の馬をデビューさせることが11日、スポーツ報知の取材で分かった。
 
会員制で一般から出資を募集した馬が、地方競馬で走るのは初めて。07年9月の法改正により、中央だけでなく、地方でもクラブ法人馬主資格が認められ、売り上げが低迷する地方競馬の復興に協力したいと、同クラブが参入に踏み切った。
 
近く募集される2歳馬は、父フサイチソニック、母オペラアイの牡馬。1口6000円(計200口=総額120万円)と手軽な価格だ。月々の管理費も、道営競馬の場合、中央の3分の1以下なので、少ない金額で楽しむことができる。
 
同クラブは、南関東で2頭、岩手で1頭と、計4頭のデビューを予定。このほかに、3つの法人が資格を取得しており、追随する動きを見せている。JRAでは、入厩頭数の3割程度がクラブ法人の所有馬で、地方競馬でも拡大していくことが予想される。

</引用ここまで>
 
今までは既存の馬主の反対や、良からぬ輩の関与が容易になるのでは(個人で馬主資格を取れない”その筋”の人が会員になって、競馬場に出入したり口出ししたりする可能性)、ということで地方への参入が拒まれていたクラブ法人がやっと認められました。いよいよ背に腹は代えられぬ、ということでしょう。
 
果たして、JRAのように3割程度という位までシェアが伸びるんでしょうかねぇ。そこまでは行かないような気もします。以前に私が入っていたクラブでは、レースの賞金の内、馬主の取り分とされる金額の2%(重賞では4%)がクラブの取り分ということでピンハネされてましたが、地方の賞金ではクラブの取り分が微々たる物で、事務的な手続きや賞金の振込み等の事を考えたら”あんまり美味しく無い”でしょう。
でも、クラブは会員から月々の会費も取ってるし、なにより会員募集した馬が満口になれば、その時点で結構クラブ的にはカネが入ってきてますから(例えば、セリ市で300万で落札された馬がクラブの募集の時には総額800万で募集されていた、なんてことがあります)、結果的にそんなに値の張らない馬の流通に一役買ったりして。少頭数で同じメンツでやってるレースの繰り返しの解消になればいいですが。
 
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落馬脳挫傷〜破壊された脳との闘いの記録〜
著者:石山衣織